2009/12/23

チーム・ビルディング

17c8bb10c11318ba33d79fab5290c20cチームアップの意味

マネージャーの立場にたつと、人はチームメンバー(他人)のモチベーションを理解しそれにポジティブな影響を与えようと他人のビヘイビアや思考様式を学習し理解し影響力を行使しようとします。このときがチームアップの「スキル」を身につける絶好の機会となるといえるでしょう。

欧米のブローバル企業では、これは「スキル」(=技術)だと考えます。 つまりチームワークは自然発生的なものではなく、意識的に学習し構築するものと考えているのです。会社の研修もそれに生かさない手はないといえます。人事部のできることはその手助けを組織的に行うことです。一人の力だけでなく、チームの力をさらに引き出せるような体験を積み上げることでチームとしても6感、つまり「(ヒトが生きがいを感じるには)充実感、成長感、達成感、使命感、貢献感、存在感の6つの全ての要素」を体感することが必要となります。それによって、チームメンバー個人の6感がチームの6感に重なる瞬間が、チームアップのときといえます。

チームビルディング

実際に私が経験してみたところでは、外国での本格的チームワーク訓練では、必ずびっくりするほど困難な(相当スリリングで「危険な」というかあるいは一見すると解決不可能な)目標が提示され、一定時間内で答えを出すことが求められることが普通です。(もちろんその場で参加しないという選択肢もある)。 

その困難さをチームとして克服するために、徹底した情報共有によって何が問題でどう解決したらいいかを効率的に(短時間で)議論し、決めること、そのときに自由な意見交換をすばやく行い新しい発想を展開してみて、それをやってみることに決定(合意)し、次にチームの中で「役割を決める」「自分の役割を反芻しそれを自分自身思い切って最善の努力をする決意を固める」、そして、「やってみる!」、やってみる中で「できない」人をどうサポートしてチームとしての結果をだすことにもっていくか、自分でサポート行動(声がけする、指示する、手を貸す)する、チームとしてのやりがい(達成感)を共有する、という展開をたどるのが通常のプロセスです。これで6感(充実感、成長感、達成感、使命感、貢献感、存在感)そのものを実体験できるわけです。

多くは自然の中で、専門訓練を受けたチューターの助けを借りながら非日常世界の中でのリスクを共有するエクササイズをチームごとに実施しますが、そこでまだ見知らぬ社員同士が相互に関心をもちあい(そうせざるをえない状況下に追い込まれるというべきか。)仕事場では知らなかったお互いの性格や能力、行動傾向をかなり赤裸々に知る契機になり、知ることが「コミュニケーション」の土台となるわけです。これは屋外だけでなく、屋内でも行うことがあります。屋内でもさまざまのトリックを使って実体験できる工夫された優れたノウハウがあるのです。


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