2010/01/12
リーダーの資質
リーダーの資質
最近は、鳩山首相のリーダーシップが問われ、対抗する自民党の谷垣総裁のリーダーシップがまた問われる、というように政治におけるリーダーシップが世論をにぎわしています。
そこでは、自分の決定が（１）途中でブレる、つまり一貫性がない、（２）決定が遅い（タイミング遅れる）。（３）他人の勢いや情勢を気にして自分だけで決定できない、という3つの要素からの批判が多いようです。
ということは、①自分の決定がブレない、②素早く決定する、③自分だけで決定する、という3要素がリーダーシップの条件となっているといえるでしょう。
ところで、それでは、リーダーシップ（がある）というのはどのようなことをいうのでしょうか？
リーダーの資質には3つある、とするのが、カーリー・フィオリーナ氏（ヒューレットパッカードの前CEO）1999－2005）の意見です。
それは（１）人格。（率直で勇気があること。）
（２）能力。（自分の強みを知りそれを生かせること。足りないところを知り他人に任せたり学習したりできること。）
（３）協調性。（いつ助けが必要かを見越して手を差し伸べること。広い人脈をもち進んで情報の共有ができること。）
非常に実践的かつ分かりやすいリーダーシップの定義ですが、この彼女の定義にしたがえば、鳩山総理も
（１）いきなり国連で環境対策を数値目標を掲げて言いだしっぺになるのですから、率直で勇気がある、というべきでしょう。
（２）これも選挙は自分は弱いがそれにめっぽう強い小沢さんの強みを生かして幹事長にして選挙に万全を期すのですから、この点もいうことなし。
（３）この点も連立を組んで絶対多数を確保するなど、連立相手を尊重する姿勢は協調性そのものです。
というわけで、鳩山総理は、カーリー・フィオリーナ流でいえば、十二分にリーダーとしての資質を有している、というべきでしょう。
それでも、鳩山総理がリーダーシップがない、といわれるのはなぜでしょうか？
