2009/04/29
メンタル・モデルとは何でしょうか?
メンタル・モデルについて
メンタル・モデルとは、自分の考え方の個性、いつもそう考えてしまうというような考え方のクセのことをいいます。この個性やクセが強すぎると、いろいろ問題行動となってあらわれます。しかし、こうした考え方のクセというものは、病的なものではなく、状況によって、誰にでも現れてくるものです。
ではどんなものがあるのでしょう。10個あげてみました。
考え方のクセ
(1) All or Nothing思考 (いいか、悪いか、ダメなら、全部ダメ、思考のこと)
(2) Over generalization 過度な一般化思考 (他でも同じはずだ)
(3) 心のフィルターをかけてしまう (最初の失敗のはずが、全部ダメだと思ってしまったり、1%のミスで全部に問題があるように感じてしまう)
(4) 1つの成功があったのに、それで満足せず、「まだまだ」と考えてしまう思考
(5) 結論へ一気にジャンプしてしまう (上司の機嫌がよくなければ、多分提案はみとめてもらえないだろうとマインドを決めてしまう、きっとこの先いいことないよ、と思い込んで努力を放棄する)
(6) 過小評価と誇大視
(7) 感情的決め付け (そうに決まっていると感情に支配され、プレゼン始める前からうまくいかない、と感じてしまう)
(8) 世の中すべて「~すべき」の基準で全て判断してしまう (べき論者)
(9) レッテル貼り好き
(10)立場の上のヒトに全部従ってしまう。
リーダーになるには、メンタル・モデルを認識することが必要
思い当たるフシが多い場合、「己を知る」つまり気づきが多いということであり、洞察力があるということです。しかし、これらはみな度が過ぎるとネガティブになります。リーダーになりたい、と思う場合、自分の行動様式の中で、このような性向が強すぎる場合は、自分の考えや行動をより強くコントロールすることが必要です。
役割と自分との錯覚
たとえ自分のメンタル・モデルに気づきがあっても、それがコントロールできない場合、とくに権力とリーダーシップを混同し、権力があるからその役割を自分にあてはめてしまうような場合、実際そのように役割に帰依した動きをすると、とりかえしのつかない悲劇がまっていることがあります。とくに役員になったり、プロジェクトリーダーに指名されたりするとき、いつも自己チェックをかかさず錯覚しないようにする必要があるでしょう。それは何も会社の上層部だけではありません。たとえば上場会社の受付嬢がとても「もてる」のは、会社の看板が魅力的にみせている要素も確かにあるのです。