2009/04/29
組織とは?
組織とは何か
組織とは、何でしょうか?
それは、ある一定の目的のために集合し、その目的達成のために相互に連携して行動する人間の集合体を意味します。一般的に広く、学校、同好会、自治会等社会的目的を主とする組織もありますが、ここでは、とりあえずいわゆる「会社」組織として経済目的達成のためにある組織をいうものとしましょう。
会社の組織とは
この場合であっても法律的には、民法上の組合から商法上のさまざまな形式の会社(合同会社から株式会社、特命組合など)がありうるわけですが、ここでは法形式の如何を問わず、広く経済目的を達成するために結成された人間の集合体とします。
その代表例として、経済目的達成のために所有と経営に利害関係をもつ人間の集合体をそれぞれに分離した構成をもたせた「株式会社」を念頭におきます(以下、企業といいます。)
組織の構成とは
ここで、ひとつの企業の「組織」といった場合には、いわゆる取締役会、株主総会、監査役会(それぞれその形式を選択した場合)などの企業の「機関」だけでなく、企業を職場とするさまざまな人々、従業員を含めたもろもろのグループや集団を包摂するものとします。
組織は自然発生しないもの
通常、このような組織は自然発生的に生まれるのではなく、一定の経済目的達成(経済的結果)のために意図的に「設計」され、それに必要な人間を組織にとり入れて(従業員なら「採用」とか役員なら「選任」というわけです)人為的に構成されたものです。
組織は自然発生するのではなく、意図によって設計されたものだということはたいへん重要なことです。実際、会社法上も、経営し、執行する組織として、委員会制度をとるのかとらないのか、監査役を置くのかおかないのか、さまざまな選択肢が用意されて、株主が選び取る形になっています。それで、「機関の設計」、ということばを使ったりします。
組織は設計するもの
それは企業において、図式的には組織体系Organization Chartとして書面化されていて、会社内外に客観的に認知できるものとなっています 。実際は、組織体系は、一定の経済目的達成のために人為的に構成されているのだから、その目的自体が、変遷したり、臨時に新たな目的が生じた場合には組織体系の変更(全部または一部の消滅を含む)がありうるのは当然です。よく朝令暮改といいますが、決まった組織がすぐ変わるのはどうか、と思うかもしれませんが、戦略が変わったら、その戦略実行のために設計された組織もまた、変更を要するのは当たり前のことですね。